巫女になりました
2010年 03月 17日
私、丸茂麿が一日巫女になりました。
神様にお仕えするものの作法を学ぶ。
「食前感謝」
(静座 一拝一拍手)
たなつもの百の木草もあまてらす
日の大神のめぐみえてこそ(頂きます)
一日巫女のお務め
日高市の高麗にある高麗神社へ
関東近辺では 巫女を
一般に体験させているところは
ここ高麗神社と、神田明神だけなんだそうです。
神田明神は、年齢制限、論文提出などハードルが高いそうですが
高麗神社のほうは誰でも応募でき、抽選でえらばれるんだそう。
応募多数で殆どが落選してしまうのだとか。
私はなんとか神様によんでいただくことができ?ました
今回は神社についての話はさておき
務めと作法について
記述したいと思います。
まずは巫女装束の着装から。
白衣・袴・襦袢・腰紐2本・足袋・下駄
これで1セットです。
背筋を伸ばし、巫女としてきちんとした着装をします。
貴金属ははずし、足袋を履き、
襦袢に袖をとうします。合わせは左前。浴衣や着物と同じですね。
次に白衣も同様に。
袴の着装がいちばん難しいんです。
袴はズボンのようにわれているものもありますが
今日はスカートタイプを着装します。
腰の脇部分が割れていますが、これをうまのりといいます。
洋服でいうとちょうどポケットの部分にあたりますが
手を入れると無作法です。
足は左から履きます、次に右足。
ウエストの位置に前と後ろで分かれて
紐とへらが付いています。
紐が短く、へらのあるほうが後ろ。
紐が長いのが前です。
腰に袴をあてます。上から下へ生地をならすように。
着物と違うのは、袴は腰履きなので
案外胸より下のほうにきます。
前の長い紐から
後ろで交差し、締めながら前へ
前で交差、そしてまた後ろへ蝶結び。
そこに後ろのスカートをかける、前で蝶結びです。
できあがり
袴の色は
位によって違います
朱→白→浅黄色(水色)→紫→紫に模様→白に模様→白に紋
巫女装束を着るだけで、気分が高揚してきました!
でも巫女というのは神社の看板になるということですから
気を引き締めて、
ウエストの辺りで右手のうえに左手を合わせます。
まずは境内の清掃。
お仕えする神様をきれいにさせていただくという自然な行為ですね。
私の担当は、参道の掃き掃除
参道の真ん中には神様がとおるといわれているため
真ん中に掃きつけることはしません。中から外へ、掃きます。
キレイにみえても
落ち葉や玉砂利が所々あり竹箒が大活躍です。
まるでペンキの如くこびりついた木の樹液がついていたりするので
注意します。
今日は天気も良くて本当に気持ちがいいです。
参拝客が巫女集団をめずらしがって
フラッシュを浴びたりしますが
そこは寛容ににこやかに挨拶をします。
手水
御神前に進む前に身の内外を清める。
清浄を尊ぶことから参拝や祭典前におこないます。
みそぎを簡略化したものです
参進
参道を進みます。すり足で前から見て足裏が見られないように
遠くを見ながらゆっくりと進みます。
二拝二拍手一拝
本殿にご挨拶をします。
(この作法については後ほど)
本日の課題:拝礼(立ってお参りする時の作法)
作法とは
作法は儀式を執り行う時の所作のこと
祭典には次第が決められていて
その次第の一つ一つを行事といいます
行事を正しく行うために正しい所作が必要になり
それを作法と称す
参列の際に行う拝礼という行事を行います
本日は立って行う立礼(りゅうれい)です。
背筋を伸ばして立ちます。
目線は水平ではなく10m先の床を見る
手の指はぴったりと揃え、親指は隠し
腸骨の下あたりにおきます
肘はたゆませ腕は逆ハの字です。
神様に畏敬の念をあらわすために…
御神前に近い場所を上位、遠くなるほど下位とします
正中→神様から真直ぐ前に伸びたところ(神様の通り道といわれる)
歩行
平歩(へいほ)・急歩(きゅうほ)・緩歩(かんぽ)があり
平歩とは一呼吸に二歩、
急歩とは一呼吸に四歩、
緩歩とは一呼吸に一歩すすむこと
宮司の歩は最も遅い
位が下に行くほど早い
ご神前に遠いほど早い
正中からみて下位の足から出す。
進行(しんこう)→御神前へすすむ
逆行(げきこう)→御神前からもどる
これは古今東西かわりなく同じです
祭典が長くなる時は胡床(こしょう)をつかう
木でできた椅子のようなものですが
向きは木のばってんが横側。
武士は逆であるが、神主はこちらのほう
胡床から立つ
立つ時は下位の足を出す
座りながらそろえる
拝(はい)
神様に対する最高の礼
腰90°に曲げる、上体が床に対し平行になる
頭を下ろすのではなく腰を引く、折る
手も上体とともにさがる
手のひらが膝頭をつつむまで
拍手
手のひらどうしを合わせる
敬虔なるきもち
右手を少し引く
(第一関節ほど)
肩幅に手をひろげ手を打つ
引いた右手もどす
揖(ゆう)
小揖(しょうゆう)・深揖(しんゆう)
小揖は15°・深揖は45°
馨折(けいせつ)
深い馨折60°お払いを受ける際
浅い馨折45°祝詞奏上
玉串を奉りて拝礼
(神様に供えるもので榊の葉にシゲをつけるもの)
まず小揖
玉串を受け取る直前に小揖
(手の位置は腿の前、指は揃える)
ご神前にむかって小揖
玉串は胸の高さに持ちます
左足から三歩すすんで深揖
玉串をもちかえる
根元をじぶんに左手をさげ
時計回りに回し根元をご神前に左手を右手に添えて奉る
拝礼(二拝二拍手一拝)
拝を二度
拍手を二度
拝を一度
深揖して右足から三歩下がって小揖
自席に帰り小揖
講習を終えた私達は一同で、本番を
夕刻に御神前で玉串を奉り拝礼することができました
巫女姿にもなれてきた頃に
装束のお返しです。
「食後感謝」
(端座 一拝一拍手)
朝よいに物くふごとに豊受の
神のめぐみを思へ世の人(ご馳走さま)
by zeroyoga
| 2010-03-17 17:16
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