ヨガインストラクターまるもまろのブログ


by zeroyoga

三度目のセドナ 5




気付きのスウェットロッジ 

     Sweat Lodge



日暮れまえに
セドナから車で20分くらい走らせて、隣町のコットンウッドへ向かう。
今回どうしても経験したかったこと、
いよいよスウェットロッジ体験です。
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スウェット・ロッジとは

ネイティヴによる古くから歴史のある儀式で、
1960年代のレッドパワー(権利回復要求運動)以前より
行なわれていたそう
焼いた石を小さな丸いロッジに入れ
水をかけることで、サウナ状態にし、歌い、祈る、浄化と再生の儀式です。
薬草の香気を含んだ蒸気によって身を清め、
汗をかくことで健康を回復させる「治癒」の意味と、
「心と体の浄化を伴う文化的つながりの場」の二つの意味を持っているんだとか





ロッジを支える木のフレームを差し込む地面の穴も象徴的です
それぞれ
「太陽」、「動き」、「大地」、「石」、「月」、「風」、
「充足感と調和」、「バッファロー」、「熊」、「方位」、「精霊」、「精神と物質」
といった意味が振りあてられているんだとか

ロッジは母親の子宮をモチーフにし、
木のフレームは、人間のあばら骨をイメージしています。
そこへ防水シートをかけてドーム状にしています。
炉の穴は死んでいった家族縁者を象徴している。
すべては「円」で構成されていて
すべてが繋がっており、始まりもなければ終わりもない」
というネイティヴの世界観をあらわしています

ロッジ自体は1~2mの高さがあり、7~8人が入れる広さ。
必ずそばに川など水があり、
治癒の力を持つという白柳が生えている場所が選ばれるんだとか。







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今日のスウェットロッジを世話してくださるのは

メディスンマンのハミングバードさん

そして彼女のパートナーの男性がファイヤーマン



ロッジがあり、そこから5mほど離れてテントがあります。

ハミングバードさんはここに住んでいるんです

ナバホの人は、ロッジの中で暮らす伝統があるといいます


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               テントの中はこんな様子







トイレとシャワーだけは

近隣のアパートに良い方がいらして

少しお金を払って使わせていただいてるそうです

私たちもスウェットロッジ前に少しリラックス。


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この日

!実は私は絶不調でした。

初日のカセドラルロックのトレッキングでは

すこぶる快調で、トレイルの中腹にてバックベンドも

楽しめるほどだったのに・・・

下山した頃にはすこしづつ調子を崩してしまいました

翌日から微熱がでてしまい

スウェット当日のランチは、体が受け付けてくれません

食事も採れずにただぼうっとそこに居るだけの状態に。

ふだんは元気印が取り得で、病気も風邪もひかずの私が

セドナにきて絶不調!

日頃は痛み止めを飲むこともないのに

万一のためにもってきた薬という薬を総動員させてみました。

薬の効果もあってますます、ぼうーっとしているだけの状態です。

正に、セドナの強烈な浄化が

私の身にも起きているようでした





皆のリーダーなのになんとも不甲斐無いのですが

あの楽しみにしていたスウェットロッジさえも、

実はやるかやらないか、の瀬戸際で・・・、、、

___でも答えは勿論イエス。はい、やります。








まずは、テントの中で着替えます

下着もとり、生まれたままの姿にサロンを1枚巻きます

これはありのままの自分の象徴です。



最初にハミングバードさんは

儀式の内容と注意事項について教えてくださいました

儀式の場として用いるロッジの紹介

現在、忘れられてしまった事について、考え直して欲しいと

人として、普段の生活で意識が必要な事、それらに注意深くなるようにと。





話しをしている最中に、ふいにハミングバードさんの表情がかわり、

急に走り出したと思ったら・・・

蛇!


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小さな小さな蛇をみつけた


この蛇が今ここに 現れたことは偶然ではないのよ、と

ハミングバードさんが言いました

この蛇は、あなたたちが脱皮して大きく成長するさまを

象徴している

脱皮して生きていく蛇は、再生を連想させること、

長い間餌を食べなくても生きている生命力をもつ蛇の力強さは

私たちのこれからを祝福しているのよ

そうおっしゃいました









儀式は、スパイラルセレモニーから。

祈りながら、石をスパイラルに置いていく作業は

私達が一緒にクリエイトするヴォルテックスのようなもです

これまでスウェットロッジで導かれた前任者たちのスピリットが宿っているところへ

前へ習うように、石を置きます。


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ハミングバードさんが使う太鼓のような道具



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これは祭壇です

浄化したいストーンやアクセサリーをここに手向けます







次にスマッジング

セージの煙で身体を浄化します。

一人一人セージの煙で清めてもらった後、ロッジの中へ




テントの中は完全な闇です。

真っ暗で、外部とは隔絶された空間のように思います。

入り口は東側。これは、父なる太陽と言い(太陽が昇るのは東)大事な方角

テント内中央の地面に浅い穴が掘られています





できるだけ生まれたての胎児のように裸、もしくは裸に近い格好をして

時計回りにどんどん詰めて座り、

太陽の動きに倣い、ハミングバードさんを先頭に、ナナさん、ケニー、

そして皆が次々に入って座り、最後に私と、ファイヤーマンが

右回りに小屋を回って中へ入り、入口の右側に座っていく。

ハミングバードさんは東側になるような位置関係です






いよいよスエットロッジが始まります。

ロッジの中では、立ち上がってはいけません

移動は全てハイハイ歩きです。

これは、母親のお腹の中に戻っている

(自然なままの自分)と言う意味があるんだとか。




チーというアリゾナの赤い土と熊の油をまぜたものを

顔に塗っていく。

まるでもののけ姫みたいなかんじです





ファイヤーマンが、ロッジの外の焚き火の中から

専用のスコップに真っ赤に焼けた石を乗せ、小屋の中へといれる

その中で赤く熱くなった石(20個から28個)を4回に分けて、

全部で4ラウンドぶん、ロッジの中に運ばれます。

浅い穴に真っ赤に焼けた石を積み上げるところから儀式はスタート。

熱く真っ赤に焼けた石が運びこまれるたびに

「オール・マイ・リレーションズ」

といいながら、みんなで石を歓迎します。







どんどんロッジの温度が上昇していきます。

足元に3リットルのお水が1瓶だけあり、

これを皆で回し飲み。分け合います





運ばれた石にパシッと水が掛けられた

中はあっという間にスティームサウナ状態に。

儀式は、4回に分けて行われるので、12個ずつ運び込まれます。

最後に、ファイヤーマンも中に入って、入り口が閉じられると、

中は、外からの光が入らず真っ暗になります。

焼けた石が赤オレンジ色に鈍く光るのみ。

溶岩のような石のかたまりにだけ、目をやるしかない

石にセージをかけると、いい香りがたちこめます。

そして、水がかけられると、熱い蒸気が沸き上がり、ロッジ内は、どんどん温度が上昇します。

第1ラウンド

じわじわ熱くなっていくロッジ

この高温の蒸気のなかで30分程度を4セット。

1セット終わるたびに、入口の毛布を開けて外の空気を入れてくれる。





スウェットロッジ内では4つの方角(東西南北)へ

また、様々なスピリット(動物、植物、虫等)が

私たちの浄化への手助けをしてくれます。

水をかけるパシッという鋭い音が耳を貫きます

熱波が裸同然の体を包み、熱波が去ったかと思うとすぐ次の水がかけられる

暗闇に激しいバシッバシッと破裂音が響いていくうちに・・・

私のからだは不調から一変、ふわりとして感覚の無い状態へ

それが何回か繰り返されている間にハミングバードの祈りの声が響き、

歌が聞こえてきた

私たちも追いかけて歌います





第2、第3ラウンドでは

しだいに日常とは違う意識へと導かれていきます・・・・

暗闇全体が、誰が誰なのか、自分とは何か認識のない世界のよう。

どの音がどこから鳴って、誰の声なのか、わからなくなる

ロッジの中が神聖な雰囲気に満ちてきたら、全員で祈りの言葉を捧げる。

そして熱した石には更にセージが振りかけられ、

芳しい香の煙で一杯になる・・・





ハミングバードさんの楽器、私たちの歌がトランス状態へ

再びセージの葉で水が振りかけられ、室内に蒸気が充満する。

祈りの歌を歌い、香り高いこの蒸気が全身に染み入っていく

真っ赤に熱せられた石から立ち上る蒸気は

どんどん高温に上がっていく・・・手で口と鼻を覆わなければ呼吸もままならない!



私の体の感覚はすっかり消えていました

意識は薄れていましたが、頭の中は冴え渡っていました

頭の中が澄みきりすぎて・・・、怖いくらい。




ハミングバードさんの合図で

時計回りの順番に、全員がいろんな思いを語りだしました。

感謝すること、自分がチャレンジすること、

ひとりひとりへのメッセージを捧げたら

あちこちからすすり泣きの声が聞こえました。誰からともなく泣いていました。

言い出せなかったこと・隠していたことが

堰を切ったようにあふれ出しているようでした





回を重ねる事に、温度は上昇していきます。

儀式は最後の第4ラウンドへ


ここまできたら、もう熱いとか、呼吸がどうとかもない

自分という存在も薄れていったころ

私はふと、パウロコエーリョの「アルケミスト」のなかにある

「大いなる魂」

この念がよぎった

自分がこれまで経験し学んだことについて感謝し、

自分と自分以外のものについて頼みごとをし、

あらゆる自我を差し出し、啓示を委ねる___




!そんなときでした。

、私は一つのビジョンを見た。

暗闇の中に、はっきりとした映像を見ました。

砂浜?又は砂漠にいる、ひとりの人。

・・・目をあけたり閉じたりしてみたが、映像は消えなかった。





ファイヤーマンが4回目の毛布をあけてくれた

こうして儀式は終わり

全員がもといた世界へ這い出した!




外は真っ暗

何故か手をとりあってみんなで喜びました。嬉しかった、幸せでした。



ナナさんがなんの躊躇いもなくサロンを脱ぎ、裸に。

わー

ホースの水を構えて、皆に向かってぴしゃーっと水をまいた!!

冷たい~!

きゃっきゃ騒ぎながら、サロンを脱いで皆生まれたままの姿で

冷たいホースの水を掛け合いました

空には満点の星、星、星。









儀式を終えたら、心身ともに爽快な気分へとかわっていました

新しく生まれ変わったような自分がここにいます。
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着替えてから、最後のパイプセレモニー

時計回りに聖なるパイプを回し

めいめいがこれを手に祈りの言葉を唱える。



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ネイティブアメリカンたちにとって、煙草はとても神聖なもので

煙はエネルギーを浄化し、祖先や精霊たちへの

捧げるものだそうです






そして夕食

ハミングバードが愛情込めて作ってくれるサウスウェスト4シスターズ・スープ

(サボテン、豆、スクワッシュ、コーンが入っているとっても美味しいスープです)

をテントの中でいただきました




私たちが帰るころに時計をみたら24時

ハミングバードさんたちは、私たちのために

それからも一晩中、焚き火を燃やし続けてくれます

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真っ暗で、熱いスチームがこもる空間、メディスンマンの導きにより、

特別な環境で語られるみんなの本音、メッセージ、願い。

共に儀式に参加した人々とシェアした時間は

何ものにもかえられない貴重な宝物となりました

これはお金で買えないし、後にも先にもこのメンバー

このシチュエーションと同一というのは

もうないかもしれません・・・

あたらしい気づきを得る機会として充分すぎる、スウェットロッジ。





ロッジから這い出したとき

この世に生まれてくることができた父、母、祖先たちへの感謝や

私を活かしてくれている母なる大地、地球、宇宙への

そこはかとない愛が生まれるのを感じざるを得ませんでした

それを開かれたハートから受け取り・捧げることができるのも

このスエットロッジの独特の世界でしょう





儀式とは、

プロセスを大切にすることです。

結果を同期にして行為をしない、という

正にヨガの理念と同じなんですね






現代ではこのプロセスが失われつつあるのではないでしょうか

結果にばかり意識が向いてしまい

伝統的な行為を見下していることがまま ありますね




結果の前に、課程にフォーカスを。

行為の中に人間として

私たちが小さな地球の存在の一つとして、宇宙を構成するエナジーとして、

存在することへの答えがあると思うのです。





もし、結果だけが大事ならば、

神さまはなぜ、人間をつくったのでしょうか

なぜ他人がいるのでしょうか。

何不自由のない・幸せで豊かさの中に

だれもが生きることができる世界という

結果の世界をつくらないのはなぜ?




それは、行為を大切にすることのなかに、

喜びがあるからではないでしょうか

ひとつひとつのこと丁寧に、小さいと思えることの中に

大きなものが あるんだと思います






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by zeroyoga | 2012-11-02 16:34 | ブログ