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ヨガインストラクターまるもまろのブログ


by zeroyoga

お香とヨガとお釈迦様。




先日、密蔵院

「お香で匂い袋作りの会」に参加してきました。


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和尚さまと、30分の読経で胸がスーッとしたあと

香舗の上信堂さんが協賛しての講習がはじまります

顆粒状になった18種の香を少しづつ調合して容器へ。

足してはシェイクして、また足してはシェイク。

香りの落ち着いた頃に

布袋の中に綿といっしょにいれました。





男性や子供がつくると、さっぱりした香り。

女性がつくると、甘い香りができあがるそうです





私の

世界でひとつだけの私の匂い袋が

できあがりました!


調合仕立てすぐのときは、鼻につくにおいで好きではないなあ、と

感じたのですが、

帰宅してから急に良い芳香をはなつのでした・・・

、不思議です。




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中でも、お香についての逸話が面白かったので
書き記しますね







お香は、100%天然でできています。

そのほとんどが植物性なので、体にとっても害がなく

沈静作用も高いのでリラックス効果がある。

逆に香水は、興奮作用があります、

ほとんど動物性でできているのはこの理由なんですね




香りというのは、記憶と結びついて私たちの潜在意識に留まります

鼻の奥から、記憶をつかさどる大脳へ。

良い経験をしたときに嗅いだ香り、良い香りがする場所での経験を

思い出しやすいというのはこのためなんですね





実は私がヨガクラスでつかうお香は、

まだ先生を目指していた頃に

勉強や練習の時、使用していた香なんです。

あの頃の緊張感や初心忘れるべからず、という戒めのために

、今でも使っています。


ときどき生徒さんには

「良い香りですね、そこらでは買えないでしょう?」

と言っていただくのですが・・・はい、どこでも売っている香りなんです。

ヨガでうまれたリラックス感が香りと記憶にうったえかけるから

より良いイメージに

なっているんだと思います。




表現としては

香りは「嗅ぐ」のではなく

香りを「聞く」というのが正しいんだそうです。


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お香の起こりは、インドから。



インドには香木が多く生息していて

あちらの方は体臭が強いこともあり、お香文化が盛んになったようです。

2500年前、お釈迦様は好んで白檀を焚き、瞑想していたといいます。

弟子たちにも「徳の高い香を必ずそなえなさい」と

教えの一環として、推奨していたんだとか。

亡くなったとき、弟子たちはお釈迦様が好きだった白檀の香りを

いっぱいに焚き弔ったことから、亡くなった人へお線香を上げるようになったんだそうです



仏教では、お線香は「仏様の食べ物」と言われています。

果物やビールを供えても、現実の世界にはいらっしゃらないから

食べてはもらえないですよね。それをお線香が運んでくれるんだとか・・・

そんなふうに理解し意味を知ると

お墓参りや仏壇に向かう姿勢も、かわる気がします。






日本では

いちばん古い文献では「日本書紀」の中に

遠い海から、淡路島へ漂流した香木を朝廷へ献上した

という諸説があるそうです。

さらに香は漢方と同じ成分であるため

中国から鑑真というお坊さんが、1500年前

仏教伝来のために香を伝えた際に

その長い航海の中で、病気になってしまった船頭を治すため

香を煎じて飲ませ、励ましながら

日本までの長い船旅を乗り越えたそうな。







平安時代になると、

歌・踊り・雅楽・香をたしなみともてはやすようになり

それに優劣をつけ競い合うようになったのもこの頃。

歌会・お茶会・お花見などは源氏物語にもしばしば登場しますよね。

当時の恋愛スタイルといえば、「通い愛」

夜な夜な、愛しい人が部屋を訪ねてきたときにわかるように

玄関に香を焚いたり

着物や髪の毛に香を焚きしめては、相手を思っていたというわけなんですね。

現代のように、毎日洗濯・洗髪ができないため

とても必需品だったのでしょう・・・






戦国時代になると

徳川の香り、織田の香りと、その家々の香りが決まっていたそうです。

出陣まえに、大将の甲冑に香を焚きしめておくんだとか。

その頃は相手の大将の首を持ち帰って、手柄としていたので

大将が討ち取られてしまったとき、

亡骸を探すために香りで判断しなければいけなかったとか___






お香というのは昔から

そんなふうに人々から愛されていたんですね








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最近は、線香くさいのをいやがる方が多く、

においのない線香、煙のない線香というのもあるそうです。

香木が、私たちの遊んでいる砂浜に流れ着いたら・・・

そんな気持ちもかわるのかも、しれないですね
by zeroyoga | 2013-11-08 16:32 | ブログ